特集/0003_カラバリアンケートを持ってソフトバンクモバイルを直撃 - Windows Phone

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特集/0003_カラバリアンケートを持ってソフトバンクモバイルを直撃

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2006 年も後わずか、という現在も入手が困難な状況が続いているソフトバンクモバイルの Windows ケータイ「X01HT」。高速通信が可能な HSDPA 対応、入力しやすいフルキーボードと、PDA 好き……いや、デジタルガジェット好きにはたまらない魅力を秘めた端末だ。そんな X01HT の忘れてはならない魅力の 1 つが、そのクールなデザインだろう。

そんな X01HT であえて残念な点を挙げるとすれば、豊富なカラーバリーションを誇るソフトバンクモバイルの端末の中で、唯一“カラーバリエーションが無い”ということだろう。ビジネスシーンで違和感の無いデザインがあるのならば、カジュアルな、プライベートなシーンでも違和感の無いデザインがあってもいいのではないだろうか?(↓こんな感じで)

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WindowsケータイFANチームでは、11 月中旬から下旬にかけて、“X01HT 新色発売を要望するなら何色?”と題したアンケートを行った(アンケートの結果に関しては↓をご覧頂きたい)。今回、そのアンケート結果―ユーザーの声を届けるべく、ソフトバンクモバイル本社を訪問した。

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実はカラーバリエーションの候補に挙がっていたホワイト

アンケート結果を持って東京・汐留のソフトバンクモバイル本社を訪れた我々を出迎えてくれたのは、プロダクト・サービス開発本部 モバイルターミナル統括部 ターミナル企画部の岡(おか)氏と大道(だいどう)氏の御両名。早速、岡・大道両氏に今回のアンケート結果を手渡す。興味深げにアンケート結果を読む両氏に、早速 X01HT の本体カラーが現在のものに決定した経緯を訪ねてみた。

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  • 岡 健太郎(写真右端)
    プロダクト・サービス開発本部 モバイルターミナル統括部 ターミナル企画部 課長代理
  • 大道 伸(写真中央)
    プロダクト・サービス開発本部 モバイルターミナル統括部 ターミナル企画部 課長代理
  • おかもん(写真左)
    WindowsCE FAN/ケータイFAN 代表

「ターゲットユーザーがビジネスマンということで初めはグレーを提案されたのですが、HTC(開発メーカー)さんとのやり取りの中で、引き締まったブラックと明るいシルバーを使うことで“精密機器としてのクオリティー感を高めよう”ということで検討してきまして……」(大道)

と大道氏が取り出したのが、何と X01HT 開発段階に作られたモックアップ。大道氏が用意していたのは、光沢のあるブルーとイエロー、そして今回のアンケートで最も要望の高かったホワイトのモックアップ(上の写真の右端は製品版の X01HT)だった。

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「そりゃそうですよね、当然検討してますよね」とWindowsケータイFANチームから声が上がったのは言うまでもない。

「ビジネスツールではなくて、もう少しガジェット的なモバイルツールとしてとらえるユーザーさんには、こういった明るいブルーとか、イエローのカラーバリエーションモデルなども面白いアイテムの 1 つになるのではないかと検討していました」(大道)
「スタート時点では、通常の携帯電話と比較すると控えめに見積もらざるをえませんでしたから、色数を増やすのは“我慢”して、まずは 1 色ということで進めました。幸いなことにご好評を頂いておりますので、複数色の展開というのも今後の検討の中に入っていくことになりますね」(岡)

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今回のソフトバンクモバイル訪問は、カラーバリエーションの要望を届けるというものだったが、大道氏からは現在の本体カラーに対するこだわりについても伺うことができた。

「決して無難にブラックにしたわけではないんです。ブラックでも“攻めたブラック”と言いますか、検討には非常に時間を掛けていますね。時間にすると 3 ヵ月くらいでしょうか。現地の工場を訪れて一緒に色出しをするなど、非常に強力なコラボレーション体制で検討してきました。最終的に本当に良い色になった―ソフトバンクのラインアップとして、ほかの端末に恥じないものができたと思っています」(大道)

ちなみに、サイドフレームの色をほかのものに変えたのは、“サンドイッチ構造にすると薄く見える”という視覚的な効果を狙ったものとのこと(サンドイッチ構造は、ほかの携帯電話のデザインなどにもよく使われている手法だそうだ)。

日本とは全く異なる海外ユーザーの色へのこだわり

世界各地を飛び回り、数々の端末のデザインを見てきた大道氏。日本と海外での携帯電話のカラーバリエーションに関するこだわりの違いについても、興味深い話を聞くことができた。

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「日本と海外では完全に色の好みが違いますね。日本が特殊なんです。日本では現在、携帯電話がファッションアイテム的なとらえ方をされています。当然、買い替えのサイクルも早くなるんですが、向こうの人は一度購入したら長く使います。パソコンと同様に“ツール”としてとらえているんですよ。そうすると、“飽きないこと”“重厚感”“高級感”ということが(携帯電話のデザインに求める)メインの要素になってしまうんです。日本のユーザーさんと海外のユーザーさんの“感性が違う”というよりは、“環境が違う”という感じですね」(大道)

大道氏によると、日本では人気の高いホワイトモデルも海外では受け入れられず、ブラックモデルも難しいとのこと(もちろん国によって傾向の違いは存在する)。最も人気が高いのはやはりシルバーモデルだそうで、バリエーションも“アルミっぽいシルバー”“ガンメタっぽいシルバー”など、シルバーをベースに作られるそうだ。そのため、端末メーカーもヨーロッパで展開する際には、シルバーをベースにしているという。

X01HT 以外にも海外発の端末をラインアップしているソフトバンクモバイル。こうした日本と海外の感覚の違いに関する悩みは無かったのかを聞いてみた。

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「メーカーさんが標準で持たれているカラーから『じゃあこれで』と選択できれば何の苦労もありませんが、実際にはこちらのイメージを伝えて、まずそれをサンプルとして再現してもらって、量産するというところで安定して同じ物が作れるかどうかを確認するという作業は大変ですね。まあこれはほかの携帯電話でも同じですが、HTC さんとのお付き合いは今回初めてでしたから」(岡)

わずか数名のチームで膨大なバリエーションを持つソフトバンク端末のすべてのデザインを見ているという大道氏。やはり色を決めるのには相当な苦労があったのだろうか?

「うーん、分かりやすい苦労話というのは無いですね。(色を決めるというのは)地道な努力の積み重ねですからね。キーパッドの色 1 つとっても、本体に色を合わせるのか、本体と違う色にするのかで見え方は全く変わります。ブラックと組み合わせるシルバーにしても、ダークにするのか、明るくするのかと検討を重ねました。すべてはこうした試行錯誤の積み重ねなんですよ」(大道)
「メーカーさんは自分たちの出す端末で世界観を持ちたい。一方、我々キャリアとしてもトータルのラインアップで世界観を作りたいわけですから、やはり相反する部分というのは出てきてしまいます。そういったメーカーさんの考えや社内の意向などを調整しつつ、自分たちの主張も入れつつ、という感じでしょうか」(岡)

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このように時間を掛けて生み出された製品版 X01HT の本体カラー。お話しを伺っている限り、本体のカラーバリエーションを増やすというのもなかなか簡単なことではないようだ。しかし、ビジネスマン向けのツールというイメージの強い X01HT の魅力をより多くの、より広い層に知ってもらうためには、新たなカラーバリエーションの登場は必須と言ってもいい。今回のアンケート結果に込められたユーザーの熱い思いを実現するキーマンというべき岡氏と大道氏には、ぜひともご尽力をお願いしたいものである。


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Last-modified: Mon, 25 Dec 2006 22:59:23 JST (3922d)