イベント/2010.04.08 PROJECT UX MIX10 レポート/セミナー前編レポート - Windows Phone

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イベント/2010.04.08 PROJECT UX MIX10 レポート/セミナー前編レポート

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MIX10 概要

まずはマイクロソフトの長坂一則氏から、MIX10の概要が語られた。MIXはマイクロソフトが同社のWeb関連テクノロジーを紹介するのが目的で始めたイベントで、今回が5回目。今年は3月15~17日にラスベガスで開催された。来場者2,000人のうち、日本からは43名が参加した。

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150以上行なわれたセッションのうち、タグクラウドで見るともっとも多かった内容は、断トツでSilverlight。続いてUX(ユーザーエクスペリエンス)で、そのほかにはWindows Phone、Cloudの話も多かった。

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1日目の基調講演の中心はSilverlightについて。インターネットに接続しているPCでの普及率が、2009年11月では45%だったが、MIX10時点では60%に。さらにメジャーリーグサッカーやマクドナルド、バンクーバー五輪でも採用されており、現在、急激に普及しているのがわかる(ちなみに日本では、このイベント開始日時点で72.55%)。またMIX10で以上の内容が発表されたと同時に、Silverlight 4 RC関連ソフトツール(Silverlight Tools For Visual Studio 2010 RC、Expression Blend 4 Beta)の提供も始まっている。

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これらのツールを使った先進事例として紹介されたのが、ebayのオークションアプリが紹介された。Webカメラのサポート、Push型情報伝達などのSilverlight 4での新機能を使っているが、開発期間は6~8週間でかなり短かったという。

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ここで長坂氏により、Pivotというアプリのデモが行なわれた。これはコンテンツを属性ごとに自在に並べ変えられるもので、たとえばメジャーリーグ選手の写真が並ぶなかから、マリナーズの選手、さらにそのなかから特定のポジションの選手といった具合にスムーズにソートできる。このツールが夏ごろを目処に
Silverlight化される。

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Windows Phone 7の開発プラットフォームについても言及された。プラットフォームはSilverlightとXNAで、PCと同じプログラムとコード、ツールを使って開発できる点がメリット。たとえばマルチタッチに対応しているWindows 7搭載PCであれば、Windows Phone 7のエミュレータを使ったマルチタッチのテストもできる。こういった点を評価して、すでに採用を表明している事例(NETFLIX、MLS、Seesmicなど)も多くある。

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2日目の基調講演では、Internet Explorer 9について発表された。その特徴は新しいJavaScriptエンジンを搭載している点、Web準拠している点など。Preview版がすでにダウンロードできるようになっているが、これについて「アンインストールは簡単にできるので、安心して試してください」とコメントしていた。

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そのほかに発表されたこととして挙げていたのが、ASP.NET 4やjQueryを標準ライブラリに位置づけすること、そしてWeb上でデータを共有するためのOpen Data Protocol。Open Data Protocolは今後多くの製品で適用する予定で、その実例として「Dallas」というコードネームで呼ばれているプラットフォームが紹介された。これは公開した情報をビジネスにするためのプラットフォームで、たとえば気象データをアップしておき、それを課金させて利用させることなどができる。つまり情報のマネタイズができるのだ。

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最後に紹介されたのがNATAL。これはコントローラではなく、カメラなどを使って自分の体の動きや音声を認識させて操作するというXbox 360用の周辺機器だ(今年中に何らか発表される予定)。ただし、もちろん飛行機の中などは狭くい場所では楽しくプレイすることはできない。これを例として挙げ「いいUXを作るには、そうしたユーザーの環境も考えることも重要」とまとめて長坂氏のプレゼンは終了した。

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MIX10 レポート 1

続いて、MIX10に参加したパートナーがそれぞれの視点からイベントの注目トピックなどを述べた。そのなかからWindows Phoneに関するものを中心に紹介する。

UIの設計開発などをしているセカンドファクトリー東賢氏(写真右)は、UXとマイクロソフトのテクノロジーを取り巻く現状を、安定期に入ったところで、「ちょうど使いどころ」にあると分析。またマイクロソフトもMIX09まではUXの重要性を語ってきたが、今回のMIX10でついに自身がUXを体現したと認識しているという。

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Windows Phone 7については「開発環境がすごく整った印象」と語ったうえで、UIについても注目。たとえば最小のピクセルサイズや入力方法などが書かれている、マイクロソフトがい供するUIデザインガイドが非常によくできていて、開発者やデザイナーはぜひ読んでほしいと薦めていた。そのなかにあるキーワード「最小で最大の効果」「文字は美しく明確で強い情報デザインだ」「現実世界の動きをよく観察して取り入れなさい」「おおげさなUIはいらない。コンテンツはUIになる」といったことが、Windows Phone 7では実現されていると感じたらしい。

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ここでWindow Phone 7用のアプリのデモが行なわれた。アプリはTwitterのクライアントだが、開発に使ったVisual StudioにはWindow Phone用のコントロール(ポインタやグリッド、チェックボックスなどのオブジェクト)があらかじめ用意されており、簡単に作ることができる。なおこのデモでは少し動作がひっかかるような場面もあったが、東氏がMIX10でデバイス上で動いているところを見ると、ものすごくスムーズに動いていたのが印象に残っているそうだ。

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Q&A

Q.Windows Phone 7を実際に観て、iPhone、Androidと違う点はどこだと感じた?
A.UIの統一感が違う。Androidはカオスで、iPhoneは少しは統一されているが、縛りが緩い。Windows Phone 7はハード的な縛りがあるため(この点については後述)、アプリの作成は簡易。またWindows Mobileは処理能力にバラつきがあったが、Windows Phone 7は規格統一のおかげで、スムーズに動いていた。
.Net FrameWorkで開発できる人は多いので、今後どんなアプリが生まれるか、楽しみ。

MIX10 レポート 2

新日鉄ソリューションズのシステム開発研究センターのふたりから参加報告がなされた。どちらもMIXには初参加だったそうだが、.NET FrameworkやSilverlightで開発を行なう笹尾和宏氏は「技術者だけのコミュニティでは得がたい、珍しいことが多かった」「デザインには体系があり、センスが無くても底上げはできることがわかった」、一方JavaやFlashで開発を行なう下田修氏は「マイクロソフトの発表したテクノロジがどれも気合が入っている」と延べ、どちらも手応えを感じたようだ。

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そのうえで笹尾氏はUXを勉強する手始めとして、Microsoft Design ToolboxやMIX10で行なわれたSilverlight関連のセッションをプッシュ。また下田氏はRIA(Rich Internet Application)分野、特にモバイル分野でのマイクロソフトとAdobeの戦いが面白くなりそうだと紹介していた。

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RIAによる業務アプリの開発を行なうアゼストの後藤雄介氏は、過去5年間開催されてきたMIXの内容を振り返りながら、今回のMIX10について語った。

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そのなかで後藤氏は、マイクロソフトが打ち出した戦略、メッセージについて「デザインが重要」(MIX)、「デザインによって得られる体験が重要」(MIX07)、「その体験を支えるソフトとサービスが重要」(MIX08)、「いいUX」(MIX09)と変遷きたのち、MIX10では「3スクリーン+1クラウド」で、いいUXをいかに届けるかの仕組みが整ってきたことを実感したそうだ。

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Q&A

(写真左から笹尾氏、下田氏、後藤氏)

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Q.MIX10は無料じゃないが、行く価値は本当にある?
A.安く抑えても20万前後はかかる。テクノロジを知りたいだけなら、日本で、あるいはイベント後に勉強したほうが効率的なのは確か。ただ生の感覚を味わうという点で、行く価値はあるし、そういうことが開発のモチベーションにもなる。今後Remix(MIXの日本版)でもそれが味わえるようになると期待している(後藤氏)。

Q.個人の費用でも行く価値は本当にある?
A.(幾人かから答えがありました)
・個人でどんな仕事をしているかによると思う。コンサルティングやコミュニティの運営などをしていて、RIAのよさを伝えることをしているなら、行く価値はある(後藤氏)。
・開発者などと直接コミュニケーションできるのがいい点、チャンスでもある。
・会場はラスベガス。遊びに行ったついでに仕事のスキルが付く、という視点もある。

Q.デザイン分野との交流で感じたことを具体的に教えてください。
A.技術系のコミュニティは固くて、デザイン系の人はざっくばらん。プレゼン自体が文字ベース(ロジカル)ではなく、より大きな視点から見ていると感じた(笹尾氏)。

Silverlight 4最新情報

マイクロソフトの大西彰氏は、MIX10で発表されたSilverlight 4の情報を紹介した。中坂氏のプレゼンにもあったとおり、Silverlight関連のセッションは多かったが、そのなかで大西氏は、特にこれから開発を始める人はCL15を、すでに開発していて新機能だけを知りたい人は、CL07を観てほしいと語った。

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新機能はすでに各種サイトなどで報じられているとおりだが、大西氏は以下の5つの視点でデモを交えて紹介した。

  • メディア……Webカメラやマイク、マルチキャストへの対応など
  • 豊かな体験……クリップボード、ドラッグ&ドロップ、右クリックのサポート、Chromeへの対応など
  • 業務アプリ……印刷機能、多言語への対応など
  • ブラウザ外実行……ポップアップ機能、HTMLレンダリングなど
  • 開発ツール……画面のデザイン、ドラッグ&ドロップによるデータバインディングなど

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Q&A

Q.他OSへの対応は?
A.Silverlightはブラウザなので、すでにMacでは対応済み。Linuxも、すでに対応するためのプラグイン(Moonlight)が出ている。



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Last-modified: Fri, 09 Apr 2010 00:48:11 JST (2545d)