イベント/2007.06.06 Windows Mobile 6 日本語版 記者発表会

ついにWindows Mobile 6 日本語版が正式に発表された。
すでに海外では発表され、いくつか搭載される端末も明かされているが、
マイクロソフトとして正式に発表するのは今回が初だ。
記者向け発表会の模様をお伝えしよう。

開催概要

• 開催日程：2007年6月6日（水）　10:30～
• 会場：目黒雅叙園

マイクロソフト役員の挨拶

最初に登壇したのはマイクロソフト常務の佐分利ユージン氏。
続いて壇上にのぼったマイクロソフトコーポレーションの
ジェネラルマネージャ、トニー・メストレス氏とともに、
国内＆海外での市場の広がりについて説明をし
Windows Mobile 6への期待を述べた。

Windows Mobile 6 日本語版の概要説明

マイクロソフトのモバイル＆エンベデッドデバイス本部部長、梅田氏によって
Windows Mobile 6 の特徴が説明された。

氏が挙げたのがメール、Web、セキュリティ面での強化の3点。
具体的にはそれぞれ、

• メール：HTMLメールやOffice 2007で作られたドキュメントファイルへの対応、
  　Exchange Serverとの連携によるセキュリティ面の強化など

• Web：Windows Live機能の強化
  （Messengerやウェブ検索などPCとほぼ同じサービスに）、
  　Internet Explorerの進化（AJAXやJavaScriptへの対応、
  　VGAやWVGAなどの高解像度への対応、体感速度の向上）など

• セキュリティ：メモリーカード内のデータの暗号化、
  　モバイル端末をクライアントとして使用できる
  　「リモートデスクトップモバイル」など

Windows Mobile 6 日本語版のデモンストレーション

梅田氏により、端末を使った各機能のデモンストレーションも行なわれた。

左：メール画面
右：SharePoint Portal Server上のファイルへのリンクが入ったメール

左：TODAY画面、Live Searchですぐにインターネットによる検索ができる
右：メッセージ中の様子、絵文字も使用可能

左：メモリーカード内のファイルの暗号化
右：サーバー側でセキュリティポリーを設定しているところ

Windows Mobile 6 日本語版は3種類

Windows Mobile 6 日本語版は「Standard」、
「Professional」、「Classic」の3つのパッケージで構成される。
それぞれの機能面での違いは下の左写真のとおり。
オレンジ部分の機能はオプションとなっており、
キャリアや端末メーカーが搭載、非搭載を決定する。

ちなみにソフトバンクモバイルの「X02T」は「Standard」、
「X01T」は「Professional」、6月7日に発表される予定の
ウィルコムのシャープ製端末は「Classic」が搭載される。
（「X01T」はPCとの連携機能が面白いらしい）

パートナー企業の紹介

パートナー企業の紹介が行なわれた。
先に紹介されたのはBBソフトサービスのCOO、瀧進太郎氏。
ほんじつリリースが出されたスマートフォン専用の
アプリケーションポータルサービス「モバイルアプリケーション」を紹介。
年内に数百タイトル扱う予定であること、
RSSリーダーを無償で配布することを明かした。
（参考：http://www.bbss.co.jp/news_detail070606.html）

続いてHTC Nippon社長のジェニファー・チャン氏が登壇。
これまで長くスマートフォンなどを作ってきたHTCが、
今後も日本での展開をマイクロソフトとともに行なっていくことを述べた。

最後に、年内にWindows Mobile搭載端末を100万台を出荷し、
現在日本の携帯市場1億人のうち10～15％を狙っていることを発表した。